ブックタイトル東部楽器卸商70周年記念誌

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概要

東部楽器卸商70周年記念誌

東京楽器製造協会会長山田京一東部楽器卸商組合創立70周年おめでとうございます。一言で70年というけれど大変な年月で、脈々とつながる会員の皆様のご努力に心から敬意を表します。当会の活動が時代と共に変遷してきたことは言うまでもありません。戦後の資材不足対策、物品税の廃止、JANコード・統一伝票の採用、音楽振興法の制定、楽器フェアへの協力などなど。しかしそれを乗り越えられてきたのはいずれも経済に活力のある時代、右肩上がりの経済だったことが基礎になっていました。もちろん円の切り上げやオイルショックなどたくさんの大問題もあったでしょうがなんとかしてきました。時代は変わり日本を取り巻く環境は大きく変わりました。新興諸国の台頭、デフレ、趣味の多様化、人口減少に少子高齢化など挙げればきりがないほど経済の悪化要因が目立ちます。この上、戦争にでもなったらどうなることか。全国楽器協会が一般社団法人化され、業界の諸問題を解決する比重は全楽協へと移るのかもしれません。しかし東京楽器協会として全楽協に協力しつつ、独自の活動を目指したいものです。小売・卸・製造の活動が最も盛んなのは東京、発信するのも東京。「日本の音楽の中心はやっぱり東京」と言われるような活動を続けていきましょう。今20代の社員が私達の年代になったとき「100周年記念やらなきゃ」と言えるよう、これからも皆で努力していきたいものです。また東製協の立場から言わせて頂けば、卸商という小売業とメーカーの間で多くの情報を持つ皆様には積極的に仲人役をして頂き、たくさん売れて儲かる製品のヒントを下さい。我々はできる限りの協力を致します。最後に東部楽器卸商組合のご発展と会員各位のご健勝を祈念致します。(株式会社三島屋楽器店代表取締役社長)3